夏になると紫外線量は一気に多くなります。特に6月頃には紫外線量がピークを迎え、真夏の7月や8月よりも紫外線量が多くなると言われています。
6月は梅雨時期と言う事もあり、曇りがちな日が多いので油断している方も非常に多いのですが、実は曇りの日の方が紫外線が強い傾向にある場合もあるのです。
女性の抜け毛や薄毛の原因は、上記ページでもご紹介していますが、「紫外線」が大きく影響しています。紫外線は肌だけではなく、髪の毛や頭皮にも降り注いでいるので、自分で思っているよりも相当なダメージを受けています。
これらの紫外線によるダメージで年齢に関係なく起こるのが「光老化」と言われる症状なのです。
紫外線はダメージヘアの原因として多くの方が認識していると思いますが、実はダメージヘアだけの問題ではなくて、「抜け毛・薄毛・白髪」を引き起こす原因にもなっているのです。
「若いから大丈夫」と安心している方も少なくはないと思いますが、紫外線による光老化で年齢に関係なく薄毛になってしまう事もよくあります。
ですから、今すぐ紫外線から髪の毛や頭皮を守ってあげて、光老化を防ぐように注意しましょう。
髪の毛と頭皮の光老化
光老化とは年齢に関係なく、紫外線の影響で起こる老化現象の事を言います。肌の日焼けも光老化の1つで、髪の毛は肌よりも多く紫外線を浴びる事になるので、光老化の症状が大きいと言われています。
肌の紫外線対策をしている人は非常に多いと思いますが、髪の毛の紫外線対策をしている人は非常に少ないと思います。
そこで、髪の毛も紫外線対策した方が良いという事を分かっていただく為に紫外線がどのように影響して光老化を引き起こすのかについて解説していきたいと思います。
光老化の仕組み
既にご存知の通り紫外線は太陽光線の一部です。紫外線対策のことをUV対策と多くの方は言いますが、このUVとは「Ultoraviolet」の略称です。
このUVは波長によって「UV-A波」「UV-B波」「UV-C波」の3種類に分けられています。この内のUV-A波とUV-B波が私達の髪の毛や肌に悪影響を与えていると言われている紫外線になります。UV-C波はオゾン層で遮断されている為地上には届かないので私達には影響ありません。
UV-A波は、それほど強い紫外線ではないのですが、波長が長く地上に多く到達するので肌内部にまで入り込み、細胞にも悪影響を与えると言われています。
このUV-A波は、ガラスなども透過して室内にまで届くので、家の中にいてもUV対策をしておいた方が良いでしょう。
UV-B波は、非常に強い紫外線で、波長が短いのが特徴です。UV-B波は肌が赤くなったり、炎症を起こしたりする、いわゆる日焼け等の原因となります。
これらの紫外線を直接受ける事で、髪の毛や頭皮は多くのダメージを受け、光老化が引き起り抜け毛や薄毛の原因になってしまうのです。
紫外線は抜け毛や薄毛の原因になります
髪の毛が日焼けをして赤茶色のような色になっている事がよくあると思いますが、これが紫外線による光老化です。
紫外線が髪の毛の内部にあるメラニン色素を分解する事で黒色の髪の毛を赤茶色に脱色させているのです。そして、大きくダメージを受けた髪の毛は、白髪になったり、抜け毛が多くなり年齢が若いにも関わらず、老けて見られる事が多くなるのです。
ダメージヘアと言う言葉をよく耳にしますが、これもいわゆる光老化の1つなのです。髪の毛はケラチンと言うたんぱく質でできていて、そのたんぱく質を構成しているシステインの結合を紫外線が切断してしまうのです。
これによって「枝毛・切れ毛」などのダメージヘアが増えてしまうのです。
また、紫外線は肉眼で見る事はできませんが、肌内部の細胞にも大きな影響を与えているのです。毛根内部にある毛母細胞が紫外線の影響でダメージを受けてしまいます。
すると、毛母細胞の働きが衰えてしまい「抜け毛」の原因となってしまうのです。
抜け毛が増えて、毛周期が乱れる事で薄毛になってしまいます。その他に、白髪が急激に増えてしまったりと言う事も起こってしまうのです。
特に頭頂部は太陽に一番近いのでダメージを受けやすく、分け目部分なども髪の毛で守られていない為紫外線の影響を受けやすく、その部分から薄毛になってしまう事が多くなっています。
白髪に関しましても、毛根を包んでいる毛包にある色素幹細胞が紫外線のダメージを受けてDNAが損傷する事で増えると言われています。
このように、紫外線はさまざまな悪影響を私達に与えています。髪の毛や頭皮だけではなく、紫外線を浴び続ける事で体内の活性酸素が増え、いろいろな細胞の働きが衰えてしまう事もあります。
ですから、紫外線を極力浴びないようにする為のUV対策をしっかりとしないといけないのです。
UV対策に関しましては、「女性の薄毛予防に髪と頭皮のUV(紫外線)対策」でもご紹介しているので、自分の髪の毛は自分で守るようにしましょう。