女性の薄毛に「ミノキシジル」は効果があるのでしょうか?
ミノキシジルと言えば、女性の薄毛ではなく、主に男性の薄毛治療に使われていた、薄毛治療薬に含まれる成分の事です。
しかし、最近は女性の薄毛治療でミノキシジルの利用も増えてきました。そこで、女性の薄毛にミノキシジルは効果があるのかを解説していきます。
目次
ミノキシジルについて
ミノキシジルとは、男性の薄毛治療薬に含まれている成分の事で、厚生労働省が効果を認めた成分です。本来は、血管拡張作用がある成分の為、高血圧症の治療薬として利用されていましたが、育毛効果が認められてからは薄毛治療で利用される成分となりました。
ではなぜ高血圧症の治療薬に育毛効果があるのでしょうか?
その理由は、ミノキシジルは血管拡張作用があるので、服用すると血流が良くなる働きがあるのです。ミノキシジルを使用すると、薄毛の原因である血行不良が改善されるので、髪の毛に必要な栄養素が血液によって運ばれる事となり、発毛効果や育毛効果が認められたのです。
そして、現在では育毛剤として使用されたりもしています。
ミノキシジルはAGAの治療薬として活躍
本来は、ミノキシジルはAGA(男性型脱毛症)の治療薬として使われていました。AGAとは、男性ホルモンDHTが過剰に分泌されて起こる脱毛症の事です。
参照⇒女性のAGAと言われているFAGA(女性男性型脱毛症)とは
AGAの特徴は、頭頂部や額の生え際部分が極端に薄くなってしまう脱毛症の事です。このAGAにミノキシジルは治療薬として現在も使われているのです。
しかし、そんなミノキシジルは女性の薄毛にも本当に効果はあるのでしょうか。
ミノキシジルはFAGAにも効果はある?
FAGAと言う言葉をご存知でしょうか?FAGAとは「女性男性型脱毛症」の事で、AGAの女性版の事を言います。
女性の薄毛でもFAGAの場合は、ミノキシジルが効果があると言う事が分かっています。最近では、女性特有のびまん性脱毛症の事をFAGAと呼ばれる事が多くなったきたので少しややこしいですが、円形脱毛症や脂漏性脱毛症ではなく、びまん性脱毛症の場合は、ミノキシジルは効果があります。
女性の薄毛の原因は、男性の薄毛の原因と異なり、女性ホルモンの分泌量の低下が主な原因です。
生活習慣の乱れやストレス、無理なダイエットなどの影響でホルモンバランスが乱れてしまい薄毛になってしまう事がほとんどです。
基本的に、女性の薄毛はびまん性脱毛症と言われ、髪の毛全体のボリュームがなくなって、分け目が目立ったりするのが特徴です。
また、稀ですが男性のように頭頂部や額部分が極端に薄くなってしまう方も居ます。
このような場合のFAGAには、ミノキシジルが効果があると言われています。
ミノキシジルを含む治療薬の種類
ミノキシジルを使用した、女性専用の薄毛治療薬には、「タブレットタイプ」の服用するものと、「リキッドタイプ」の頭皮に直接付着する育毛剤があります。
タブレットを服用して身体の中から発毛・育毛効果を促し、育毛剤を気になる部分に塗布する事で発毛・育毛を促す事ができます。
上記でも説明しましたが、ミノキシジルは、血管拡張作用があるので血流が良くなります。血流が良くなる事で、髪の毛に十分な栄養素が届くので発毛効果や育毛効果に期待できるのです。
ミノキシジルの治療薬は必ず女性用を使いましょう
ミノキシジルであれば、男性用でも女性用でも大丈夫と言う事ではありませんのでご注意ください。
女性の薄毛には、女性用のミノキシジルが配合された治療薬を必ず使用するようにしましょう。それぞれの違いは、ミノキシジルが配合されている「濃度」にあります。
基本的に女性用のミノキシジルを配合したタブレットや育毛剤は、濃度が低くなっています。なぜなら、女性の場合男性と比較しても、ミノキシジルの濃度が低くても十分な効果を得る事ができるからです。
女性の方が、男性用のミノキシジルが配合された治療薬を服用した場合や、育毛剤を使用した場合は、体毛が濃くなるなどの副作用があるので絶対に使用しないようにしてください。
ただし、使用する際は医師の診断の元、女性用のミノキシジル治療薬を使用するようにしましょう。効果が弱いから、効果が表れないからと言って、濃度が高い男性用のものを使用すると、体毛が濃くなるなどの副作用がありますので注意が必要です。