薄毛と言えば「遺伝」と思われがちですが、女性の薄毛も遺伝が関係しているのでしょうか。
親が薄毛だと自分も薄毛になってしまうと考えただけで嫌になりますよね?しかし、薄毛は本当に遺伝が関係しているのでしょうか。女性の薄毛と遺伝について調べてみましたので、以下で解説させていただきます。
女性の薄毛と遺伝の関係性
巷では、よく「薄毛は遺伝だ!」と言われていますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
結論から言いますと、「女性の薄毛の遺伝性は、はっきりと解明されていない」と言う事です。
確かに、薄毛になりやすい体質は遺伝される事が多いのですが、あくまでも薄毛になりやすい体質だけで、薄毛が直接遺伝するわけではないので安心です。
私達人間は、お腹の中で育ちます。その過程の中で、受精後2~3ヶ月頃に皮膚が変化して髪の毛を作り出す器官である毛包ができます。この時に、髪の毛の色や、毛質(直毛・くせ毛)、髪の毛の寿命、などの親の遺伝子が受け継がれます。
そして、初めの毛母細胞ができあがるのです。この毛母細胞が細胞分裂を繰り返す事で、髪の毛は生成されるのです。ここまでは、一般的にも知られているのですが、「薄毛の遺伝子」が存在するのか、どの段階で引き継がれているのかは不明なのです。
ただ、唯一分かっている事で言えば、AGA(男性型脱毛症)の原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)を受け入れる毛母細胞の受容体が遺伝されてしまうと言う事だけなのです。
この毛母細胞の受容体が遺伝される事で、DHTが受容体と結合し、抜け毛が増えたり、毛周期が狂ったりして、最終的には細胞分裂が行われなくなってしまうのです。
細胞分裂を行わなくなるとどうなるのかと言いますと、髪の毛が生成されなくなるのです。
薄毛は遺伝だとよく言われていますが、内情はこう言う事なのです。薄毛が遺伝するのではなく、薄毛になりやすい体質、つまり毛母細胞の受容体が遺伝されてしまうと言う事なのです。
女性は薄毛になりやすいのか
遺伝すると言う事は男性も女性も同じ事なのですが、薄毛になる確率はどうなのでしょうか?
両親から遺伝因子を受け継ぐ事になるのですが、この薄毛に関する遺伝因子を1つも受け継がない場合は、男性も女性も薄毛になる事は無いでしょう。
また、どちらか一方の遺伝因子を受け継ぐ場合は、男性だけが薄毛になると言われております。両者から受け継ぐ場合は、男性も女性も薄毛になる確率があります。
薄毛になりやすい確率でいうと、男性よりも女性の方が圧倒的に低いと言う事が分かっています。なぜなら、女性の方が薄毛になりやすい遺伝因子を受け継ぐ確率が低いからです。
しかし、遺伝が原因で薄毛になる女性の方も少なからず居ると言う事は事実なのです。
ですから、両親や総父母が薄毛だからと言って、必ず薄毛になるとは限りません。それに、女性の薄毛であるびまん性脱毛症は、遺伝以外の原因もたくさんありますので、遺伝だけが原因ではないと言う事になります。
それから、男性と比較すると、遺伝の確率が圧倒的に低いので、遺伝はあまり気にしなくても良いのではないでしょうか。
遺伝が原因で薄毛になる方も少なからずいらっしゃいますが、それほど気にする事でもないでしょう。
それよりも、遺伝の事ばかり気にせずに、専門のクリニックの無料カウンセリングなどを活用して、本当の原因を調べた方が良いでしょう。
女性の薄毛は原因が分かると改善までの道のりは早いです。